創業融資の3つのポイント

創業融資とは以下の2種類を総称しております。

・日本政策金融公庫が行っている新創業融資
・各都道府県、金融機関、信用保証協会が協力して行っている制度融資

どちらを選択するかは、3つのポイントで考えていけばよいかと思います。

●金利
・日本政策金融公庫(新創業融資):約3.8%~3.9%(設備資金の借入などでは低くなります。)
・制度融資:1%台から3%台まで(実質負担率 ※地域によって異なります。)

金利は借入する上でとても気になると思いますが、公庫と制度融資では皆様が思っている以上に金利が違います。条件により多少前後しますが、公庫は4%弱だと考えて下さい。

それに対して制度融資は地域により異なりますが、低い所だと、1%以下のところもあります。

これは、行政が地域内の中小企業の経営の安定化と経済活動の円滑化を図るため、必要な事業資金を低利で利用できるよう利子の一部を助成(利子補給)したり信用保証料を補填してくれるので利率が低くなっております。入金された後に、保証料を引かれます。返済期間が長いほど保証料は高くなります。

皆様が起業・開業される都道府県や市、区の利率はウェブ上で公開されていますので、是非調べてみて下さい。

グーグル検索で「地域名 制度融資」や「地域名 創業融資」と調べれば見つかるはずです。行政のホームページはわかりにくいところが多いので、もしわからなければ、掲載されている電話番号に問い合わせてみて下さい。丁寧に教えてくれるはずです。

※信用保証料:信用保証協会の信用保証をご利用いただく際にお支払いいただく保証協会利用の対価です。保証料の計算式は、信用保証協会のウェブサイトにて確認してください。

●審査期間
・日本政策金融公庫(新創業融資):3週間~6週間
・制度融資:1ヶ月~3ヶ月

次のポイントは審査期間(お申込みから融資の入金までの期間)です。これは日本政策金融公庫の新創業融資に軍配が上がりますね。

面談の回数も公庫は基本的に1回のみですが、制度融資の方は2回以上のケースがほとんどです。「とにかく急ぎ!」という方は必然的に日本政策金融公庫を活用することになります。

 

●自己資金の要件
・日本政策金融公庫(新創業融資):
「事業開始前、または事業開始後で税務申告を終えていない場合は、創業資金の3分の1以上の自己資金を確認できること」(無担保無保証の場合)

保証人もしくは、担保を付けると創業資金の2割自己資金があれば納得してもらえます。

・制度融資:
地域により異なります。自己資金を全く必要としない地域から、自己資金と同額までしか融資申請できない地域まで様々です。

最後のポイントは「自己資金の要件」です。自己資金により、申請できる融資額が変わりますので、ご希望の融資額で申請できるかを調べてみて下さい。日本政策金融公庫の方で融資希望額が申請できなくても、制度融資なら申請できる、といったケースもあります。いわゆる、協調融資と言われてます。

 

創業融資フルサポでも、融資決定までの時間を考慮して日本政策金融公庫でスタートアップ時の設備資金をメインで調達。その後、運転資金を制度融資を使って進めていく方法を取っております。

 

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